Alpair12v2P/Alpair12v2PW
解説
Alpairシリーズ最大口径のAlpair12がペーパーモデルとして新登場。
米国地域でのベストセラーです。
Alpair12v2Pはその繊細なサウンドで評判になっているAlpair6Pのテクノロジーを継承し、12cmのコーンとボイスコイルを徹底的に軽量化しこのクラスでは他に類を見ない『ディテールを表現する低音』と『繊細な高域』を同時に実現しました。
お客様からご指摘があり、バッフル取り付け穴の直径が中心から1㎜のずれがありました。
下の図面を変更してありますので鬼目ナットを使用したエンクロージャーの製作を行う場合はこちらをご使用下さい。
この新しいコーン設計の最大の挑戦は可能な限りコーン斜度をシャローにしたことです。
旧バージョンのコーンの深度プロファイルが26mmに対し21mmと5mm浅くなっています。
コーンのプロフィールを浅く設計することは部屋全体にあまり変わらない周波数特性で音楽を楽しめると言う効果がありますます。現実のオーディオリスニング環境は、机に向って作業をしたり、片付
けをしたりしながら音楽をします。この様な実際の環境ではこの浅いコーンプロフィールが非常に重要になります。
またコーン形状による一部周波数帯のホーンロードによる特性の悪化も避けれます。限界まで駆動部の軽量化を追求するMark Fenlonの設計で、このシャローなプロフィールを追及することは強度を保つ為に安全に厚く設計しがちですがこの相反するストラテジーの両立が1つの大きな目標です。
また、Alpair6P同様にCCAWワイヤーをボイスコイルに使用しています。これは軽くさらに軽くという目標に向け素材を検討した結果です。さらに
Alpair10v2の第2ロットから松原氏設計のリブ付きのスパイダーに変更し、空気のように薄いフロントサスペンションにコーンを支える役目を求めな
い設計の中で一枚のスパイダーで超高精度のリニアリティーを実現した背景には陰に日本の技術力があって実現しています。
最近のAlpairシリーズで適切なボックス設計を行うと『まるでうまく設計した2ウェイシステムの様なダイナミックレンジ』(無線と実験2012年7月
号/2017年6月号参照)と評価される様に今までのフルレンジの概念では想定できない広帯域の点音源システムを実現することができます。
T/Sパラメーター
- Revc= 7.000 Ohm
- Fo= 42.149 Hz
- Sd= 147.410 cm
- Vas= 43.060 Ltr
- Cms= 1.396m M/N
- Mmd= 9.188 g
- Mms= 10.217 g
- BL= 7.540 T・M
- Qms= 1.981
- Qes= 0.333
- Qts= 0.285
- Levc= 53.952u H
- No= 0.936 %
- SPLo= 91.730 dB
- and Max power handling = 30 Watts (Nom)
Alpair 12PWは低域の量感を強化しF0を38-39Hzに設定してあります。Vasが45Ltrと比較的大き目なボックスで豊かな低音の設計を楽しんでください。
Alpair12PW - Revc= 5.400 Ohm
- Fo= 38.426 Hz
- Sd= 147.411 cm
- Vas= 45.292 Ltr
- Cms= 1.468m M/N
- Mmd= 10.658 g
- Mms= 11.687 g
- BL= 5.308 TM
- Qms= 1.440
- Qes= 0.541
- Qts= 0.393
- Levc= 49.302u H
- No= 0.460 %
- SPLo= 88.641 dB
- Pwr=40 watts Nom.
- X max= 8.5mm (1 way)